自分の体力レベルを知ろう!

理事会 健康づくり委員会

組織部 寺岡 かおり

健康づくり委員会では、組合員のフレイル予防に取り組んでいます。
2021年秋から、半年に1回「フレイルチェック5項目( ① 体重減少 ② 筋力低下 ③ 疲労感 ④ 歩行速度 ⑤ 身体活動 )」で自分のフレイル度をチェックしています。
また、2022年秋から体力チェックを開始しました。フレイルチェックが主観的評価であるのに対して、この「体力チェック」は、フレイルの状態をより定量的(客観的)に組合員本人に確認頂くための取り組みです。

健康の維持増進にはすべての体力がバランスよく高い状態であることが望ましく、体力測定をすることでどの体力が高く、どの体力が低いのかを把握することができます。また、現状の体力の把握と、個人により適した運動内容を選択することができます。

体力チェックは5項目(体力要素:① 握力(上肢の筋機能) ② 片足立ち(バランス機能) ③ 長座体前屈(柔軟性) ④ 椅子立ち上がり(下肢の筋機能) ⑤ タイムアップ&ゴー(敏捷性、協調性などの複合的動作能力)を実際に測定します。
測定値は地域高齢者の平均的な体力レベル(男女別、年齢別)と比較し、「レベル1不良〜5非常に良い」の5段階で評価します。「自分の体力が同年代と比べてどのレベルにあるのか」「体力のどの要素が低下しているのか」を正確に知ることができます。また、体力要素の改善すべき点について、理学療法士より運動方法のアドバイスが受けられます。

体力チェック評価
自分の体力レベルを知ろう!

今年度の体力チェックは6協議会(文京、新宿、豊島、中央、台東、練馬)合わせて約350人が参加しました。参加者の声をご紹介します。

「参加して良かった(根津弥生支部など)」

「来年もやってほしい(豊島協議会など)」

「自分の運動方法が正しいか不安だったけど、アドバイスを受けて安心して取り組める(谷中初音支部)」

「自分の体力に不安があったけど、意外に出来ており安心しました。元気が出ました(新宿協議会)」

「アドバイスを受けて運動を10日間やりました。体がこんなに柔らかくなりました(南大泉支部)」

「運動をしているから問題ないと思っていたが、体力のバランスなど自分の弱点がわかり良かった(学園通り支部)」

今後は、支部ごとに体力レベルを調査し、体力レベルの低い方の多い支部にアウトリーチ(支援の必要な人に手を伸ばすこと)ができるよう地域診断を行っていきます。

体力の測定には組織部員はもちろん、健康づくり委員や支部委員の協力も欠かせません。練馬の学園通り支部では、体力チェック実施にあたり、健康づくり委員を中心に測定方法の事前学習や測定スタッフの配置など綿密な打ち合わせと準備を行い、当日は39名の体力測定を行うことが出来ました。

ちなみに、学園通り支部の方々の体力レベルは高く、元気高齢者が多いことが分かりました。高齢推進リーダーの特性を調査した研究(日本公衛誌・2005)によると、リーダーとして地域で活躍する人は高次の生活機能を有するとされています。80歳を超えても地域で活躍できるよう、体力レベル向上に取り組みましょう。

自分の体力レベルを知ろう!

測定の様子