事業所通信

大泉生協病院

3年ぶりに開催 ちびっ子シアター

ちびっこシアター実行委員会

2022年12月18日(日)午後、大泉生協病院の2階でちびっ子シアターが開催されました。コロナ禍のため、縮小して行いましたが、子ども14人、大人13人の参加がありました。

今回は、齋藤院長とそのお友達6人の皆さんによる、アンサンブルをメインとしたクリスマスコンサートでした。ディズニーの曲、クリスマスソング、アニメソングなど、子どもたちが楽しめる曲を演奏してくださいました。アンパンマンの曲の時には、実行委員の手作りマラカスを振りながら一緒に演奏しました。
手遊びコーナーでは、大人たちも一緒に楽しみました。1時間という短い時間でしたが、生の演奏を聴きホッとする素敵な時間となりました。

事業所通信

演奏の様子

橋場診療所

「誰もが健康で居心地よくくらせるまちづくり」をすすめるとは

橋場診療所 事務長 石川 藍

皆さんは「SDGs」(エスディージーズ)はご存じでしょうか?日本語では「持続可能な開発目標」という意味で、全世界で達成されるべき17の目標として国際連合で掲げられました。
「2030年までに」という期限と「だれ一人取り残さない」というキーワードを両立しています。私たち医療生協でも、SDGsにいろいろと刺激され?「誰もが健康で居心地よくくらせるまちづくりへの挑戦」をビジョンに掲げました。

さて、当院へ来院される患者さまから「これまで医療への信頼がなく、受診をしてこなかった」とのお話を伺うことがしばしばあります。医療機関にとって、信頼関係を築く事は患者さまひとりひとりの健康と強く結びついた重要な課題です。
患者さまとコミュニケーションを重ね信頼して頂き、治療開始とともにさまざまな制度やサポートも利用し、劇的に状態が良くなるというケースもありました。その時は職員も大きな充実感を得て喜び合いました。

健康を考えるときに、単に身体の病気を抱えているかどうかだけでなく、精神的な健康はどうだろうか、社会的な状態はどうだろうか?と考えると、しばしばその人の健康を阻むものにぶつかります。それは私たちだけではどうしようもないことが多く、周囲の様々な方と連携しながら、複雑に絡み合った要因を(もちろんご本人の意思のもと)1つずつ解きほぐしていくことになります。
SDGsを提唱した国連のアナン事務総長(当時)は世界的な問題に直面するとき、折にふれ「パートナーシップ」の大切さを訴えていたといいます。私たち協同組合は地域の人々の支えあいから生まれた組織です。橋場診療所も「誰かのパートナーでありたい」とぼんやりと考える今日この頃です。

雑司が谷みみずくの里

歯科との連携で最期まで口から食べることを支援

雑司が谷みみずくの里 管理者 今泉 由美

入居9年目のAさんは、89歳、女性、要介護5です。入居時から食べることが大好きな方です。特に甘いものには目がありません。そんなAさん、昨年から体力や筋力の低下が著しく、夏頃から寝ている時間が増え、老衰の診断でみみずくの里で看取りの方向となりました。
秋頃からは1日中、目を開けることもなく言葉もほとんど発することがなくなりました。冬にはリクライニング車椅子で1日を過ごすことになりました。食事はムース食で、スプーンを口元に持っていくと口を開き食欲はありました。そのうち徐々に飲み込みが悪くなり、食事が摂取しにくくなりました。

職員みんなで話し合い、食形態や車椅子の角度を変える事で、食事がスムーズになるのではないかとの結論になり、鬼子母神診療所歯科に相談しました。
年末に嚥下検査を行った結果、食物を送り込む力が弱いが、飲み込む力はまだ十分にあることがわかりました。ベッドや車椅子を完全にフラットにし摂取する方法が指導されました。介助すると食事摂取がスムーズになり、食事量が増えてきました。体調の良い時には座位でも吸飲みを使用し、上手く飲み込めるようになりました。食事の形態も吸飲みの口から出るくらいの柔らかさにしています。
食べることが大好きなAさんに、最期まで美味しいものを召し上がって頂けるよう、今後も歯科と連携して支援を行っていきたいと思っています。

事業所通信

嚥下検査に使われる経鼻内視鏡