40歳を過ぎる頃から増え始め、年をとるごとに罹患数が増えている大腸がん。女性では14人に1人が、男性では11人に1人が一生のうち一回は大腸がんにかかるとも言われています。
2022年6月に厚生労働省より発表された、令和3年の人口動態統計月報年計(概数)の悪性新生物の主な部位別死亡率(人口10万対)の結果によると、男性は「肺がん」がもっとも高く、第2位が「大腸がん」、また女性の1位も「大腸がん」です。女性は平成15年以降、1位が続いています。
この40年で大腸がんの罹患数は7倍にも増加し、今では毎年13万人以上が罹患、5万人以上が死亡しています。この要因には、食生活の欧米化、食物繊維摂取の減少などが影響しているといわれています。
大腸がんは、早期発見ができれば治療することも可能で、早期であればあるほど治療もしやすく予後も良好となります。
年に1回は大腸がん検診を受けましょう。
2日間の便を容器に採り、便中に含まれる血液の有無を調べます。この検査は、便が大腸内でがんやポリープなどと接触することによって生じた出血の有無を調べます。目には見えない、微量な出血でも感知できる検査です。便のとり方については袋の中にある「正しい便のとり方」を参照して下さい。
検査キット
便潜血検査で陽性であった場合には必ず、「大腸内視鏡検査」を受診しましょう。大腸がんは早期発見が重要です。そのためにも、まずは毎年大腸がん検診を受診していただき、更に定期的に大腸内視鏡検査も受診できるとなお有効です。