病気Q&A「さぁ もっと身体を動かそう」

江戸川橋診療所 内科 柴原 昭典 所長
回答者 江戸川橋診療所 内科 柴原 昭典 所長

(聞き手 編集部)


新型コロナウイルス感染拡大は未だ収まらず、私たちは長期間の不本意な自粛生活を強いられています。
体操教室も、ダンス教室も、ヨガ教室も、カラオケも、思い通りにはできなくなり、ハイキングにも行かれなくなったり、外出そのものを控える人が多くなっています。

Q 自粛生活の影響調査の速報が生協だより11月号に取り上げられていましたが、「3割以上の人の体重が増えた」そうです。

A 糖尿病患者さんは適切な体重を維持することが重要なので、受診時に毎回体重測定しますが、確かに緊急事態宣言以降年齢を問わず体重増加している方が目立ちます。糖尿病患者さんの場合、通常、体重増加に比例して血糖も上昇します。糖尿病が悪化した方が目立ちます。増えた体重を減らせばまた改善するのですが、増えるのは簡単に増えますが減らすのは大変です。それなりの努力が必要です。食事内容と運動量の見直しです。
若い方も、在宅勤務、テレワークが多くなり外出することが極端に減って運動不足体重増加の結果、糖尿病が悪化する方が見られます。

もう一つ気になるのは、高齢者の方が出かける機会が減って運動不足のため筋肉量が減って(最近はサルコペニアと呼んでいます)足腰が弱って、日常生活動作(ADLと略します)に支障を来すようになることです。
青信号で横断歩道を渡りきる自信がなくなったり、いつもの階段や坂道で息切れがすると訴える方が増えてきたように思います。さらに動きが減ったために食欲が低下したり、体重が減ったり、気分も落ち込んだり(フレイルの状態と言います)といった影響すら見られます。

Q 対策はどうしましょう?

A お若い方は、ジョギングでもなさってください。(しかし、一時は町中に溢れていたランナーがこのところは、それほど見かけなくなりましたね。継続するというのは難しいんですね。)

さて今回は、中高年の方に絞って提案させていただきます。
この季節、室内でできるラジオ体操・テレビ体操がお勧めです。特に(朝6時25分から10分間のEテレ)テレビ体操では、前半5分はストレッチが中心で(ヒンズースクワットまで入っています)、毎日メニューも変わるので、毎日録画して自分時間に(寝る前でもオッケーです)毎日続けることをお勧めします。(1日家にいる方は1日2回以上がオススメ)。毎日決まった時間にピアノに合わせて見ながらやるので長続きしやすいです。
その際大切なのは呼吸法です。呼吸を止めないで、息を吐くことを意識してむしろ大げさに掛け声をかける位の気合で体を大きく使った体操をしましょう。うっとうしい気分も吹き飛ばすような開放感…筋肉は必ず増えます。関節は柔らかくなります。

体に痛いところがあったり、体力に自信がない方は、NHK朝9時55分から5分間の「みんなの体操」を毎日続けてみましょう。
もちろん家の中での活動量を増やす意味で、掃除に精を出したり、階段のぼりを何度もやったりなど、色々チャレンジしてみる価値はありますよ。ともかく、毎日続けましょう。

ところで、散歩やウォーキングは構わないんですよ。自粛する必要は無いんです。1日家に閉じこもっているような方は、毎日必ず1回は外に出ましょう。(マスク・手洗い・密を避ける)この状況は当分続くようですから、負けないように毎日気晴らし運動を続けましょう。