組合員数 |
46,779人 |
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出資金 |
1,983,884,000円 |
1人あたり出資金 |
42,409円 |
事業収益 |
69億円 |
総資産 |
69.4億円 |
純資産(自己資本) |
13.9億円 |
2024年3月30日(土)としま区民センター・多目的ホールにて
総代152名、理事・監事37名出席
パワーポイントで議案説明をする折井専務理事
総代の皆さま、年度末のご多忙の中、臨時総代会にお集まりいただき心より御礼申し上げます。
さて昨年6月に開催された第73回通常総代会において、東京健生病院単独のリノベーションから、文京区を中心とした法人全体の事業再編(通称:新プラン)の協議に入ることを確認し、職員・組合員で協議を進めてまいりました。
超高齢化社会に突入した中、当法人の進む方向性は見えてきていると思います。ベッドイコール病院の中だけにあるという時代から、地域の自宅等をベッドとして考え、療養環境を整えて治療し、生活・健康を支える時代に対応できる東京保健生協にしていく必要があります。
本臨時総代会では、その新プランをより具体的に進めていくための「介護老人保健施設ひかわした廃止」について、ご審議いただきたいと思います。活発なご発言よろしくお願いいたします。
昨年6月の総代会において、文京区を中心とした法人全体の事業再編(通称:新プラン)の協議に入る事を確認し、今冬に臨時総代会を開いて新プランを確定する事を目指して進めてまいりました。しかし、当初計画していた病床数の確保が困難である事が検証される等、未だ新プラン全体を提案できる段階には来ておりません。
一方で、新プランのテーマである『病院内に病床がある時代から、地域の自宅等に病床(療養環境)があり、生活・健康を支え、治療する時代に対応』を推進していく上では、病院機能の維持と在宅機能の強化が必要であり、介護老人保健施設ひかわしたの人財と資産を今後の新たな事業展開に活かしていく事が欠かせない要素です。
よって、今後、新プランをより具体的に進めていくために、今回の臨時総代会において「介護老人保健施設ひかわした廃止」の件をお諮りいたします。
なお、入所、通所、ショートステイのサービスは2024年9月末での終了を予定しております。
地域No.1の在宅医療・介護体制の整備を掲げていく以上、基盤の強化は急務と考えます。訪問看護師やリハビリ職員は地域や利用者から求められています。ケアマネジャーからリハビリ職員をサービスに組んで欲しいという依頼が多く、リハビリ職員が充実している訪問看護ステーションを選ばざる負えないという声を聴きます。今後の需要は相当数期待される為、法人内のリハビリ職員が在宅にも重きを置いて活躍いただく意義は大きいと考えます。また、訪問看護師においても基盤の強化は急務と考えます。
理想像を描くことはできても、すぐに解決できない課題も多いのですが、法人内で同じ方向をみて一丸となり取り組んでいけたらと思います。
老健ひかわしたはまだ20年しか使われていません。赤字ならば従来の機能を見直し、区からの補助を取り戻す運動をしましょう。3月19日に老健ひかわした廃止反対の署名が、243筆集まりました。
地域データの説明は文京区や練馬区の一般的な高齢化社会の体系です。生協組合員の年齢構成とか生活環境がどの様な状況なのかは、詳しく分析されて信頼性・妥当性があるような資料をもとに出されてはいないと思います。
健生病院は、建替え後にどの様な機能を備えると経営に関連されるのかを、賢く緻密に組上げる医療構想プロジェクトチームを新たに設けることが必須です。
建設費用の捻出が困難なら、金利が低いこの時期にこそ組合員さんに協力を得る方法もありますし、生協の全国組織から資金借り入れも十分可能と思われます。私も組合員の一人として努力を惜しみなく皆さんと頑張りたいと思います。
リハビリを希望している高齢者は多いです。しかし、病院や診療所からの訪問リハビリ事業所は少ないため医療度の低い人もすべて訪問看護のセラピストにリハビリを依頼している状況です。
地域サポートセンターをつくるのであれば、そこを東京保健生協のアピールポイントとして訪問リハビリと訪問看護からのリハビリをうまく活用できるように舵を取って欲しいと思います。病院・在宅に多機能の事業所があるため「在宅ときどき入院」をひとつの法人でできるのは強みです。今までの病院メインの考えではなく、在宅メインの考えに変え、経営の立て直しを図って欲しいと思います。高齢者だけでなく、障がい児、障がい者に対してのリハビリの需要の高さも日々感じています。
議案に賛成の立場で発言します。これから超高齢化社会を迎え、病院から住み慣れた在宅での最期を国が求めています。コロナ禍を通して自由に最後会うことも制限される中、在宅での医療・介護を望む方も増えたと実感しています。入院日数が減り、今後益々在宅での医療・介護のニーズは高まっていくと考えます。益々高まるニーズに応え、介護難民を生み出さない為にも早急に在宅医療・介護の人材確保や人材育成が必要だと考えます。同時に東京保健生協にある強みを最大限活かした「東京保健生協らしい」医療・介護活動を実践したいと思います。
老健ひかわした廃止に反対です。介護の要求はいまだ充足されず、今後需要は大きくなります。住み慣れたこの地域で、介護が必要になっても住み続けたいと思っております。国の制度面から位置づけが変わったと受け身ですが、生協は事業体だけでなく運動体の側面もあります。公費の助成要求が1票差で不採択と諦めるのでなく、組合員に署名運動など提起してほしいです。事業縮小のために出資金は集まりません。
今後、老健ひかわしたの建物をそのまま生かすことはできないのでしょうか。例えば生活支援のサービスセンターや地域のコミュニティスペースなど。区内の銭湯が激減しているので入浴サービスなど、他に事業はないのでしょうか。
今、老健ひかわしたは入所65名前後の利用者と通所1日28名前後の利用状況です。入所81名、通所50名の定員いっぱいの利用で経営上ギリギリですが、介護職員、看護職員の数が足りず安全上受け入れができません。
建物の老朽化はすごく毎月の修繕費がかさんでいます。介護職員の減少は社会情勢をみても止まらないと思います。今の老健ひかわしたの体制では施設を維持していくのは難しいと感じています。今後は新たな介護の在り方を探らなければ、法人の存続自体が危うくなると思います。また、結論が出ない状況は老健の職員としてきついです。
活発な議論ありがとうございました。
2023年6月の通常総代会で、新プランへの変更を決めた後、プランの策定を進めてきました。しかし、目まぐるしく変わる情勢や制度上の問題など不確定要素が多く、細かな計画の決定にまでは至りませんでした。この点は率直にお詫びいたします。ただ計画をストップさせるわけにはいきません。
私たちに突きつけられている条件は、1つは東京健生病院の老朽化の進行です。2つ目は資金の問題です。3つ目は建て替えに必要な一年半ないし二年の間、病院を全面休止にできないことです。これは医療需要に応えると言うことと経営的な側面があります。国が本気になって医療機関を削減しようとする中、生き残りをかけて取り組まなければなりません。「時間をかけたのになぜプランが具体化しないのか」「曖昧な提案内容で大きな決断はできない」などのご意見もたくさん頂戴しました。急がなければいけませんが拙速に進めることができなかったことをご理解いただければと思います。
今回の提案は新プランの最初の一歩として老健の廃止を提案させていただきました。介護保険の仕組が次々と変更されていき、施設よりも在宅へと言う大きな流れの中、老健を維持していくのは困難という経営判断に至りました。老健職員、利用者の皆様には大きなご負担とご迷惑をおかけしますが、社会情勢と当法人の置かれた状況を鑑みて、ご理解をいただきたいと思います。
東京健生病院の今後については長崎・千早支部の鈴木総代、千川支部の青柳総代から、非常に具体的で積極的なご提案をいただきました。理事会としても経営見通しや今後の社会情勢の予想などを参考に検討させていただきます。ありがとうございました。新プランの核となる提案として、地域サポートセンター、リハビリセンターの提案があります。これらは東京健生病院の病床構成の如何に関わらず進めなければならない課題です。新たなプロジェクトチームも発足しており、早急な計画作成と実施を目指していきます。
この新プランを一歩進めることで、地域No.1の在宅医療・介護体制を整備し、地域の組合員・住民のQOLを支え、地域で暮らし続けるための頼れるパートナーとして選ばれる東京保健生協を目指していきましょう。
以上、理事会からの総括答弁といたします。ありがとうございました。
議案 |
反対 |
保留 |
賛成 |
|
---|---|---|---|---|
実出席 |
6 |
45 |
101 |
|
書面議決 |
2 |
16 |
62 |
|
合計 |
8 |
61 |
163 |
採択状況
総代総数:245名
資格審査状況:実出席152名書面議決80名委任2名
欠席:11名
今日は集まっていただきまして賛成をいただきました。ですがこれは単なる賛成ということではありません。いろいろな問題を含んだ中でも、やむを得ない賛成もあることを知っています。その上で、これから改善プランを作っていきたいと考えています。もちろん私たちは老健ひかわしたがいらないとか邪魔だからということではありません。本当に必要だと思っていますが、需要の変化、情勢の変化でどうにも運営ができなくなっています。老健の人財を在宅で発揮していただきたいです。
次の時代に向けて動き出すということで皆さんにお手伝いをしていただきたいと思います。私たちの60年以上たる組織の歴史の初心に戻って、もう一度みんなでフィールドに立ちましょう。
また東京健生病院について、具体的なプランが提案できておりませんが、やはり必要になります。様々な状況の中で、新しい健生病院はどういう機能を持たなければならないか、当然在宅を目標にすると思います。それに向けて今回やっとスタートしたところで、老朽化する健生病院を維持し、そして地域の開放も維持させていきたいと思います。一丸の中で頑張っていきたいと思います。皆さん、本日は本当にありがとうございました。