すべての看護職員の処遇改善を求める請願にご協力ください

看護部長 高野 好枝

皆さん、看護職員の給与はどのくらいかご存じですか。専門職なので、高め?と思うかもしれません。実態はそうではありません。
30代で、一般産業界と比較すると逆転しその後、その差は広がります。(図)

私達ケア労働者への評価の低さは、慢性的な人手不足にもつながっています。日本の全産業の有効求人倍率平均1.29倍と比較すると、看護師は2.47倍と深刻です。
2020年10月コロナ禍、診療報酬で「看護職員処遇改善評価料」が新設されました。具体的には1人月額1万2千円相当の引き上げです。ただし、全看護師のわずか35%にすぎませんでした。対象となったのは救急搬送を多く受け入れている大病院で働く看護職員のみでした。日常的に関わる診療所や訪問看護師、コロナ禍で大病院の看護職員と同様に、奮闘してきたにも関わらず評価されませんでした。

そこで、今回は働く場所に関わらず、全ての看護職員の処遇改善を求めていきたいと思います。それは、地域のどこに暮らしていても、親切で良い看護を受けられることにつながっていくと思っています。

是非、署名にご協力をお願い致します。

看護職員の賃金実態 一般労働者との比較
すべての看護職員の処遇改善を求める請願にご協力ください 出典:「賃金構造基本統計調査」(令和2(2020)年)

月額賃金額:「決まって子宮する現金給料額」(時間外勤務手当、夜勤手当等を含む。男女計)