健診のススメ 健康診断の結果説明を受け、病気の早期発見・早期治療につなげましょう

健診のススメ 健康診断の結果説明を受け、病気の早期発見・早期治療につなげましょう
図1:2023年度練馬区自治体健診結果

2023年度に実施した健康診断の結果はいかがでしたか?
大泉生協病院で練馬区の自治体健診受診者の結果2,355人(図1)を参考に見てみると、「異常なし」や「経過観察」は合わせて10%以下で、「要再検査」が多数を占め、「要精密検査」7%、「要治療」9%という結果でした。
健康診断は結果説明を受けるまでが項目になっています。たくさんの検査項目の何に異常があったのか、いつ再検査を受けた方がいいのか、何に気をつければいいのかなど医師が健診結果の説明を行います。不安なことも含めて聞いてみましょう。

一方、健康診断で血圧、血糖値、コレステロール値で異常を指摘されても、自覚症状がないので、ついそのまま放置してしまうケースをよく見かけます。病気が進行し、自覚症状が出た時には既に健康がかなり損なわれていることもあります。健診結果を放置しないで、かかりつけの医師にまずは早めに受診しましょう。
また胸部レントゲン、超音波、バリウム、内視鏡といった画像検査は、「がん」の早期発見の大事な役割を果たしています。こちらの検査でも再検査や精密検査が必要な所見があった場合は、必ず受診しましょう。

事例
  • Aさん 女性
    東京健生病院で健康診断と一緒に大腸がん検診(検便2回法)を実施。大腸がん検診の結果は陽性。すぐに消化器内科を受診して、大腸カメラの検査を受けました。
    検査をした医師から「都立病院への紹介状」が出され、再度検査をして「大腸がん」の診断。内視鏡による手術を行い3泊4日の入院となりました。「健診結果を見てすぐに受診して、短い期間に手術までできて良かった。」と話されていました。

  • Bさん 女性
    「健診は悪いところが見つかると嫌だから受けない」と受けていませんでした。いつもの診察で採血を実施したところ「貧血」の診断。貧血の原因を探るためにいろいろ検査を行い「大腸がん」が見つかり手術を受けました。手術の後、復帰するまで大変でした。「健診を受けてもっと早くに発見することができたら、こんな辛い思いをしないで済んだのに」とご本人は話されています。

年に1回は健診・がん検診を受けましょう。
そして健診結果を役立てて生活習慣病の改善や、早期発見、早期治療につなげましょう。