優生保護法と今を考える

平和・社会保障・まちづくり委員会

平和社保まちづくり活動交流集会開催

委員長 白数 久明
優生保護法と今を考える

講師のきょうされん・佐藤ふきさん

3月12日に林野会館とオンラインで平和・社保・まちづくり活動交流集会を開催しました。大泉生協病院にも視聴会場を設け、職員・組合員あわせて35人が参加しました。

今回は前半で「旧優生保護法における強制不妊手術問題」について講義を受け、後半に2023年度のピースチャレンジ報告と各協議会・事業所の報告を受けました。きょうされんの佐藤ふき氏より「優生保護法と今を考える 〜 優生思想をのりこえる社会にむけて 〜」と題して講演をいただきました。

佐藤氏は講演の中で、そもそも優生保護法がどんなものか、なぜ成立して48年間も続いたのか、社会にどんな影響を及ぼしたかを詳しくお話ししていただきました。2016年に発生した「津久井やまゆり園事件」も紹介。これは「特殊な人間」が起こしたものではなく、犯人を生んだのはこの社会であり、歴史が大きく関係していると話されました。最後に、裁判に勝ったら終わりではなく国は責任をもって早期に優生保護法問題の全面解決を図り、優生思想をなくすことに力を尽くすことが重要と話されました。

参加者からは、「優生保護法が良いこととしてとらえられていたことに改めて反省しなければならないと思った」「人ごとではなく自分のこととして考えていかなくてはと感じます」「差別のない社会ひとりひとり大切にされる社会を目指し、自分が毎日を意識して生きていこうと思います」などの声が寄せられました。